Guidance学会案内

本学会が目指すもの

緊急人道支援学会は、学術研究と実践の融合を実現するべく、⼈道⽀援に従事する NGO・医療関係者・政府関係者・国際機関関係者・メディアならびに企業・団体等、幅広いステークホルダーが知を共有し、方向性や政策を吟味し、提言するプラットフォームを目指します。

主な活動内容

  • 緊急人道支援にかかる研究および調査

  • 緊急人道支援にかかる研究発表および経験の共有のための研究会および大会の開催

  • 学術雑誌「緊急人道支援研究(webべ-ス)」の刊行

  • 国内および海外の人道支援団体との連携

  • 緊急人道支援にかかる新たな様式やテクノロジーの研究開発および実践にかかるプラットフォームの形成

  • 国内外の緊急人道支援にかかる緊急アピールおよび政策提言

  • 緊急人道支援における優れた研究・調査・実践を行った個人や団体の表彰

学会長の挨拶

緊急人道支援学会会長

緊急人道支援学会会長

三宅 隆史
(立教大学文学部特任教授
/シャンティ国際ボランティア会教育事業アドバイザー)

 新たに選出された理事によって、第二期の会長に選出された三宅隆史です。山田満前会長、ならびに、設立発起人であり初代会長を務められ、急逝された内海成治さんのレガシーを引き継いでまいります。

 私は、現職の大学教員・研究者になる前は、シャンティ国際ボランティア会というNGOで、ミャンマー難民キャンプ、アフガニスタン、ネパールで教育開発事業、人道支援事業に従事しました。現在もシャンティ国際ボランティア会の教育事業アドバイザー、教育協力NGOネットワークの事務局長を務めています。私は本学会のミッションである「⼈道⽀援のための研究と実践の融合」を桑名事務局長、理事の皆さんと共に推進するために努力します。本学会の利点である研究者と実践者の融合が、人道支援のイノベーションを産み出すことを期待しています。

 会員の皆さんにお願いが2つあります。一つめは、山田前会長のレガシーの一つですが、大会や研究会などの催しで、研究者も実践者も互いに「○○さん」あるいは「○○会員」と呼びあうことです。研究者を「先生」、実践者を「さん」と呼ぶのは、両者の平等性を損っています。学会は、平等な関係が保障された環境において、他者と出会い、つながり、議論し、学びあう場です。「さん」あるいは「会員」づけで呼び合うことは、会員同士の平等性を確保する一助になるはずです。ただし、院生・学生の方が、自分の指導教官を「先生」と呼ぶのは、普段そうしているわけですからもちろん大丈夫です。

 二つめは、『緊急人道支援ジャーナル』に投稿いただくことです。私はこの研究誌の編集委員の一人ですが、残念ながら投稿が少ない現状にあります。投稿規定に明記している通り、「研究論文」に加えて「フィールドノート」というカテゴリーがあり、実践者の投稿が期待されています。「フィールドノート」とは、緊急人道支援における実践や新たなアプローチ、取り組みについて、その成果と課題を省察したうえで、新たな知見を提示するものを指します。フィールドノートについては、実務者による投稿や、研究者と実務者の協働による投稿を期待します。投稿は随時受け付けています。ただし、「フィールドノート」と「研究論文」の価値は同等なので、「フィールドノート」の方が「研究論文」より採択されやすいわけではありません。ジャーナルは大会と並ぶ、本学会の基幹事業であり、質の確保を編集委員は重視しています。

 3年間どうぞよろしくお願いいたします。

三宅隆史(立教大学)

呼びかけ人メッセージ

本学会は、様々な分野から緊急人道支援に関わるメンバーが集まり設立いたしました。
それぞれの分野から立ち上げへの思いを語った呼びかけ人のメッセージを紹介します。

  • 大阪大学名誉教授

    内海 成治

    世界に相次ぐ戦争と災害によって、難民や国内避難民は1億1千人におよんでいます。被災した人々や子どもたちへの緊急人道支援は国際社会が取り組むべき喫緊の課題です。また、緊急人道支援は、多くのアクターによって、人々に寄り添った支援として行われる必要があります。人道支援分野の実務者、研究者、関係者が知見と経験を共有する場としての開かれた学会が待ち望まれていました。この学会が知見の共有のみならず、人道支援に関する調査・研究・評価、さらにあらたな技術の開発、政策提言、緊急アピールを行うプラットフォームとなることを期待しています。

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  • 認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパン代表理事兼統括責任者

    大西 健丞

    政府や国際機関において、災害、紛争の緊急時に事前の備えを促す政策が十分ではありません。現行の制度を改正するという動きもなかなか起きません。これらの状況を改善しようと、現場に関わる実戦者として提案しても、NGOという立場ではなかなか聞きいれられないという困難に直面してきました。緊急人道支援学会ができることによって、研究者と実践者が協働しながら、論理的、科学的に政策提言することができれば、信頼性や正当性を高め、今後求められる人道支援の環境を変える大きなブレイクスルーになると信じています。

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  • 赤十字国際委員会(ICRC)駐日代表

    榛澤 祥子

    紛争が長期化、複雑化する中で、世界の人道状況は悪化の一途を辿っています。戦時の決まりごとである「国際人道法」の遵守や、犠牲を強いられる人々に寄り添った中立で公平な支援の重要性を再認識し、人道支援に関する議論が日本で活性化することを期待します。

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  • 外務省特命全権大使(広報外交、国際保健、メコン協力担当)

    伊藤 直樹

    このたびの緊急人道支援学会の設立にお慶び申し上げます。
    国際社会の戦略的な環境が変化する中で、平和が脅かされ、ウクライナ、アフガニスタン、ロヒンギャ(ミヤンマー・バングラデシュ)等、難民・避難民支援が求められる局面が増大しています。気候変動の影響もあり、自然災害時の緊急支援が大きな課題となっています。
    新たな「開発協力大綱」は、緊急人道支援において非政府の幅広いパートナーも一層活用していくことを述べています。本学会の設立により、人道支援の実践や課題への研究や理解が促進され、政府、国際機関、大学・研究機関、市民社会の連携の強化につながることを期待します。

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  • ANA ホールディングス株式会社 上席執行役員/グループCSO(Chief Sustainability Officer)/サステナビリティ推進部⻑

    宮田 千夏子

    ANAグループはこれまで、大規模災害などの有事の際、全社一丸となってオペレーションを維持することに取り組んできました。飛行機が飛ぶことで、人が現場に行けて、モノが運べます。救援に行く人や支援物資の無償輸送も行っており、これからも、エアライングループの特性を生かして人道支援の現場に役立てればと考えています。人道危機のような大きな社会課題に企業がどのようなかたちで関わっていけるのか、学会に集う多様なステークホルダーの皆様と考えていきたいと思います。

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  • 淀川キリスト教病院 救急科・集中治療科 部長兼救急センター長/災害人道医療支援会 (HuMA) 常任理事/大阪公立大学医学部 臨床教授

    夏川 知輝

    普段の医療も人道支援の側面がありますが、特に人道危機において、生命や健康など「生きる権利」が危機にさらされるため、医療は緊急人道支援の重要な要素といえます。人道危機における医療を定量化し、客観的データに基づいて公平性、裨益者の尊重、裨益者と裨益社会の自立などを評価し、未来の人道支援のあるべき姿について提言できることを期待しています。

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  • 前駐モルドバ共和国特命全権大使

    片山 芳宏

    昨年2月のウクライナ危機発生直後、避難民流入が急拡大する隣国モルドバに日本から最初に駆け付けたのはNGOでした。彼らが直ちに展開した各種の人道支援活動は心身両面から避難民を支え、現地社会からも歓迎されました。私がモルドバの前に駐在したケニアでも、彼らの貢献は素晴らしいものでした。今回新たに設立される緊急人道支援学会が、今後一層の活躍が期待される日本のNGOの活動をしっかりと支えていくことが期待されます。

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学会資料・会計報告

学会資料

会計報告

来年度以降の掲載になります。

役員一覧

役職 氏名 所属
会長 三宅 隆史 立教大学文学部特任教授/シャンティ国際ボランティア会教育事業アドバイザー
副会長 堀江 良彰 難⺠を助ける会理事⻑
事務局長 桑名 恵 近畿大学国際学部教授
理事 小田 隆史
片柳 真理
小松 太郎
柴田 裕子
原田 奈穂子
堀江 正伸
山田 満
東京大学大学院情報学環准教授
広島大学大学院人間社会科学研究科教授
上智大学総合人間科学部教育学科 教授
人道支援専門家/国際協力NGOセンター コーディネーター
岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科 看護科学分野 教授
⻘山学院大学地球社会共生学部教授
早稲田大学 名誉教授
幹事 井上 慶子 ピースウィンズ・ジャパン海外事業部
パレスチナ事業責任者
監査役 高橋 真央
棚田 雄一
甲南女子大学国際学部教授
プラン・インターナショナルジャパン代表理事/事務局長
アドバイザー 金原 主幸
大西 健丞
鵜尾 雅隆
KKアソシエイツ代表理事
ピースウィンズジャパン代表理事
至善館副学長兼教授

MEMBER入会案内

緊急⼈道⽀援に係る調査研究および実践に従事、
あるいは関心を持つ方であればどなたでも会員になれます。
多くの実践者、研究者、学生、関心のある方々の参加を心よりお待ちしています。