特別シンポジウム「パレスチナ・イスラエル情勢から考える人道支援 ~今、何が起きているのか。私たちができることは何か~」
開催日時: 2023年 10月 31日 (火)
開催場所: Zoom
パレスチナ暫定自治区であるガザ地区を実行支配する政治組織(ハマス)とイスラエルによる衝突・攻撃が激化し、イスラエル、およびガザ地区の双方で多くの死傷者が出ており、今後状況がさらに悪化することが懸念されています。封鎖されているガザ地区では、電気、水、食料などの供給が十分に行われず、甚大な人道危機が発生し、人命が危機にさらされています。
さらに、10月17日夜には、ガザ地区の病院に爆弾が落ち、約500人が亡くなったとされ、イスラエル軍によるガザ地区への激しい空爆が続いています。こうした状況を踏まえ、緊急人道支援学会では、中東およびパレスチナ問題の研究者を迎え、今起きている危機を理解し、今後の人道支援を見据えた勉強会を開催します。また、現地で人道支援を実施してきた実績のあるNGOにも登壇いただき、支援者の立場から、現地の状況、見通しや課題を聞きます。
開催概要
開催日 | 10月31日(火)19:00-21:00 |
---|---|
場所 | オンライン開催(Zoom で配信) |
内容 | ■登壇者
|
参加費用 | 無料 |
参加申し込み
こちらのフォームから10月30日までにお申し込みください。
Zoomアドレスを追ってご連絡いたします。
登壇者プロフィール
※50音順
今野泰三 中京大学 教養教育研究院 教授
2012年から2016年まで日本国際ボランティアセンター(JVC)パレスチナ事業現地代表。中東地域研究、特にパレスチナ/イスラエルの歴史と政治を研究。博士(文学)。著作に「イスラエルの新政権と右派の盟主をめぐる闘争」(『中東研究』)543号、2022年)、『ナショナリズムの空間--イスラエルにおける死者の記念と表象』(春風社2021年)、共編著に『教養としてのジェンダーと平和II』(法律文化社、2022年)など。
酒井啓子 千葉大学 法政経学部 教授
専門はイラク政治史、現代中東政治。1959年生まれ。東京大学教養学部教養学科卒。英ダーラム大学(中東イスラーム研究センター)修士。京都大学博士(地域研究)。アジア経済研究所、東京外国語大学を経て、現職。著書に『〈中東〉の考え方』(講談社現代新書2010)『中東から世界が見える』(岩波ジュニア新書 2014)『移ろう中東、変わる日本2012-2015』(みすず書房 2016)、『「春」はどこにいった』(みすず書房 2022)など。
鈴木啓之 東京大学中東地域研究センター スルタン・カブース・グローバル中東研究寄付講座特任准教授
1987年生まれ。2010年3月に東京外国語大学外国語学部卒業、2015年5月に東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学の後、日本学術振興会特別研究員PD(日本女子大学)、同海外特別研究員を経て、2019年9月より現職。博士(学術)。
田中好子 特定非営利活動法人パレスチナ子どものキャンペーン 事務局長
1986年の団体設立に参加。パレスチナ現地でのろう学校設立など教育・保健事業の立ち上げに関わる。国連パレスチナ問題調整委員会NGO国際委員、同アジア委員など歴任。イスラエルの平和団体との関係も深い。翻訳書「イスラエル兵役拒否者からの手紙」。団体は東京弁護士会人権賞受賞。
山本理夏 特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン 海外事業部長
ジャパンプラットフォーム常任委員、NGO安全管理イニシアティブ(JaNISS)世話人などを兼務。大学卒業後、米国のオハイオ大学 大学院にて国際関係学・国際政治学を学ぶ。2000年よりピースウィンズでアフガニスタン、イラク、南スーダン、ウクライナなど紛争地における人道支援、トルコ地震や国内外で発生する地震、サイクロンや干ばつなどの自然災害に関わる。現在は海外事業全般を統括し、緊急支援の立ち上げを指揮するほか、長期化する事業地への対応や方針の策定を行う。